サッカーでは“幸せ”や“喜び”が重要

――J1第33節の柏レイソル戦、5-1の勝利を収めた試合でユンカー選手は4点目を決めました。あのシーンを振り返っていただけますか?平野佑一選手のロングパスからでした。

ユウイチ(平野)が私の走りを見てくれていたのかクリアをしたのかは分かりませんが、スペースが空いていたので私はそのルーズボールを狙って反応しました。

ストライカーはあらゆる状況に対して反応できるよう準備していなければならないと思います。このようなゴールを決めるのは初めてではないですし、常に「ハント(狩り)」ができる準備をしなければなりません。

運良くゴールを決めることができ、非常に良い前半にできたと思います。

――そして、あのゴールパフォーマンスです。芝の上を滑る、とてもクールなセレブレーションでかっこよかったです!どんな気持ちでやったのですか?

ありがとうございます(笑)。Jリーグで久しぶりにゴールを決めることができ、とても嬉しかったです。1点目でコウヤ(汰木康也)へのアシストをし、さらにゴールも決めることができました。

自分としてもチームとしても素晴らしい前半でした。こうしたエンターテイメントの中にはセレブレーションも含まれると思っているので、本能であのような行動をとりました。

――以前から気になっていたのですが、「芝生の上を膝で滑る」というのは簡単なのですか?

簡単ではありませんね。ピッチがウェットな状態でないと、怪我をしたり、みっともないことになってしまったりします(笑)。

芝がしっかり濡れていることを確認して、問題なくゴールパフォーマンスをすることができました。

――先ほど仰っていた汰木選手へアシストした際も、ユンカー選手はジャンプしながら喜びを表現していましたね。

非常に良いスタートを切れたことが嬉しかったです。自分のキャリアの中でこれまで多くのアシストを記録していますし、引き続きパスでもチームに貢献していきたいと思います。誰の得点であってもゴールはチームにとって良いものです。

――あのシーンを「めっちゃ喜んだ」とTwitterにもアップされていました(笑)。

スローの映像で、少し面白動画のようになっていましたね(笑)。でも、サッカーというのは“幸せ”や“喜び”が重要だと思っています。

――ユンカー選手はSNSで積極的に発信しています。どんな理由があるのでしょう?

浦和レッズの素晴らしいファン・サポーターは、本当にできる限りのことをして応援してくれます。スタジアムでもそうですし、グッズの購入などそうです。手紙もたくさんもらっていてすべて読んでいます。

そうした愛情に対するお返しだと思っています。もちろんルールを守りながら行うべきですが、たくさんのお返しができれば、と。彼らからもらっている優しさを彼らにも届けたいです。