11日、アジア最終予選のベトナム戦に臨む日本代表。
田中碧は10月12日のオーストラリア戦、予選初出場を果たすと、値千金となる先制弾を決めるなどチームの勝利に大きく貢献した。
11月シリーズでも期待される23歳のMFは、前回の豪州戦、何を意識しながらプレーしていたかを改めて聞かれ、このように答えている。
田中碧
「個人的にはゲームコントロールの部分。中盤は3ボランチのイメージがあったので、守備の部分で防波堤になることもそうですし、攻撃に関してもいわゆる従来の4-3-3とは違う人選という印象でした。
3人のボランチだったので、本来のインサイドハーフの役割をしていたかというとそうではないです。ただ、しっかりとボールを握る作業は大事だと思っていたので、インサイドハーフとしてライン間から飛び出したり、ハーフスペースでボールを受けて仕事をしたりはほとんどしませんでした。
そういう意味では少し特殊な、マンチェスター・シティやリヴァプールの4-3-3というよりは、レアル・マドリーっぽい、前のタレントを生かす感覚でプレーしました。最後までゲームをコントロールしきれれば良かったですが、ただ初めてとしてはできたのかなと思います」
日本代表が豪州戦で見せた4-3-3は、シティやリヴァプールではなく、レアル・マドリーに近いイメージだったという。欧州サッカーをよく観るファンにとってはピンと来やすい表現かもしれない。
また、同じ4-3-3でプレーした川崎フロンターレと似ていた部分があったと言うと、そうではなかったようだ。
「個人的な感覚では全然違ったかなと思います。もちろん守備のやり方など似ている部分はありましたが、攻撃に関してもフロンターレと同じやり方かといったら、そうではなかったです。
どちらかと言うと(中盤の)3人とも少し下がってプレーすることが多かったですし、逆にサイドバックをより高い位置へ上げたりなど、フロンターレのやり方でやっている感覚は僕自身はそんなになかったです。
自分たちがボールを握るために何をしなければいけないか。自分がどこにいてどういうプレーをするべきなのかを考えた時に、おのずとその立ち位置に前回の試合はなりました」
立ち位置の違いなどを明瞭に答える姿が印象的な田中。今回のベトナム戦でもゲームをコントロールしながら、あわよくば川崎のようにチームが大量得点する展開に持っていってほしい。
【関連記事】川崎フロンターレDF山根視来に聞いた!「熱すぎるガッツポーズ」と「等々力が一番」のワケ
日本代表、勝負のアウェイ2連戦となる11月シリーズ。ベトナムとのアウェイゲームは、日本時間11日(木)21時にキックオフされる。