「すごいところでプレーさせてもらっている」
――今シーズンの山根選手は、クロスにすごくこだわっているように感じられます。質はもちろん、種類も増えていると思うのですが、どの辺りを意識していますか?
昨シーズンが終わった段階で、僕の一番の課題はクロスだと思っていました。昨年ももちろん練習していましたけど、今年はキャンプインしてから居残りでずっとクロスの練習をしていました。
ただ、連戦でそういったトレーニングをできない時期がずっと続いて、そうなるとやっぱり良いクロスが上がらないんですよね。僕みたいな選手は感覚がなくなってしまって。
そこで、9月18日の徳島ヴォルティス戦が終わった後、体はきつかったですが居残りでスタッフの方に付き添ってもらってクロスの練習をまたやり始めました。鹿島戦の前と、湘南戦の前も20分くらいずっと蹴っていました。
逆サイドから振ってもらい、トラップをしてクロス。湘南戦のレオ(旗手)に上げたクロスはまさにその形でした。感覚があったからこそ出せたボールだったので、やっぱり練習はウソをつかないと思いました。練習は本当に大事です。
――右サイドでの連携という意味では、今季はウィングの家長選手が中へ行くことが多いように見えます。昨季はもっと鬼木監督から「幅を取って」という声が聞こえていた気がするのですが、何か変わった部分はあります?
特に話はしていないです。誰が幅を取っても良いと思いますし、アキさんにはアキさんなりの考えがあるので。
逆サイドの選手が来ると、相手は誰についていいのか分からなくなります。ボールを持ってくれることで僕も高い位置が取れますし、様々なメリットが生まれます。アキさんが外へ居るなら僕は少し中へ行きますし、そこは見ながらプレーしています。
――逆に、山根選手から「ステイで」と家長選手に言ったことはあるんですか?(笑)
攻撃の時にですか?一度もないです(笑)。もちろん言ったら聞いてくれると思うのですが、「ゴールするために、今こうしたほうがいい」といったことを読む力はアキさんがズバ抜けていると思うので、そこは任せてという感じです。