「若手選手を引き抜くという通常のアプローチとは大きく異なっていたため、シティ上層部全員が36歳ロナウドの獲得する必要性に納得していたわけではなかった。
そのためシティは移籍金の支払いを渋っていたものの、メンデスは契約成立を確信していた。
ロナウドはウディネーゼとの開幕戦先日にアッレグリ監督との面談を求め、そこで退団の意思を通達。そして、彼のベンチスタートが決まった。
ユーヴェのパヴェル・ネドヴェド副会長はロナウドの残留を断言していたが、舞台裏ではメンデスが退団戦略を強化しており、それは現実とは乖離したものになっていた。
その夜にシティとの交渉がスタートしたが、シティ側はフリー移籍での獲得に固執。
ただ、ユーヴェはFFPを順守するために3000万ユーロ(38億円)ほどを求めており、メンデスとユーヴェSDフェデリコ・ケルビーニとの会談は非常に緊迫したものだったとされている。
ケルビーニは今夏にトッテナムへと去ったファビオ・パラーティチの後任としてスポーツディレクターに就任したが、前任者のようにメンデスと強い関係を築くことはなかった。
シティはラヒーム・スターリングとベルナルド・シウヴァを放出可能な状態にしていたものの、公式なオファーを出すには至らず。ユーヴェはガブリエウ・ジェズスも含めた取引をオファーしたが、シティはそれも拒否」
なぜロナウドのシティ移籍は破談したのか 現地紙が「裏側」を詳しく解説
Text by 井上大輔(編集部)
神奈川県出身。もともとは野球小僧だったが、1998年W杯をきっかけにサッカーにも熱中。ウイイレなどのサッカーゲームにも、ドはまりした。好きなリーグはよく見ていたリーガ・エスパニョーラ。
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