「若手選手を引き抜くという通常のアプローチとは大きく異なっていたため、シティ上層部全員が36歳ロナウドの獲得する必要性に納得していたわけではなかった。

そのためシティは移籍金の支払いを渋っていたものの、メンデスは契約成立を確信していた。

ロナウドはウディネーゼとの開幕戦先日にアッレグリ監督との面談を求め、そこで退団の意思を通達。そして、彼のベンチスタートが決まった。

ユーヴェのパヴェル・ネドヴェド副会長はロナウドの残留を断言していたが、舞台裏ではメンデスが退団戦略を強化しており、それは現実とは乖離したものになっていた。

その夜にシティとの交渉がスタートしたが、シティ側はフリー移籍での獲得に固執。

ただ、ユーヴェはFFPを順守するために3000万ユーロ(38億円)ほどを求めており、メンデスとユーヴェSDフェデリコ・ケルビーニとの会談は非常に緊迫したものだったとされている。

ケルビーニは今夏にトッテナムへと去ったファビオ・パラーティチの後任としてスポーツディレクターに就任したが、前任者のようにメンデスと強い関係を築くことはなかった。

シティはラヒーム・スターリングとベルナルド・シウヴァを放出可能な状態にしていたものの、公式なオファーを出すには至らず。ユーヴェはガブリエウ・ジェズスも含めた取引をオファーしたが、シティはそれも拒否」