「相手に怖さを感じさせるプレーヤーになりたい」

――ジュニオール・サントス選手のプレーは、技術はもちろんのこと、前へ前へという姿勢がとにかく印象的です。あの「前への推進力」はどこから来ているのですか?

サッカー選手のビデオを見るのが小さい頃から好きでした。大人になってからよく見ているのは、リオネル・メッシやネイマール、クリスティアーノ・ロナウド、ロナウジーニョ・ガウーショといった選手たちです。

その中で、「相手に怖がられる選手」がどういう選手なのかと考えた時に、ボールを持ったらまずは前に仕掛ける、ゴールへ向かっていく選手だと自分は思いました。もちろん彼らのレベルには全然到達していませんが、彼らのレベルの5%でもいいので、自分がその姿勢を出せたらいいなという思いで、常に前へ前へという意識でプレーしています。

まだまだ足らないですし、ドリブルやシュートで相手に怖さを感じさせるプレーヤーになりたいと思っています。

――前への推進力という意味では、第15節のセレッソ大阪戦、浅野雄也選手の決勝弾をアシストしたプレーが凄かったです。相手に後ろから掴まれながら倒れず、ドリブルで突き進みつつも、なぜあのような絶妙のパスを出すことができたのか教えてください。

ブラジルで学んだことでもあるのですが、あのような状況で味方がフリーでいると、すぐにパスを出したい選手が多いのではないかと思います。ただ自分としては、相手のDFがどうしたら難しい状況になるか、それと同時に味方選手がパスを受けた後にどれだけゴールに直結するプレーができるかを考えています。

あの場面で言うと、自分がすぐにボールを離してしまうと相手のDFはそこまで難しくならないように思いました。できるだけ相手のDFを引き付けて、相手のDFがこちらへ向かってきた瞬間に浅野選手が楽にボールを受けてシュートに持ち込めるタイミング。そればかりを考えていました(動画4分20秒~)。

――自分であればまさに早めにパスを出してしまう状況でした(笑)。オフサイドも気になる中での素晴らしいアシストだったのでついこちらのプレーについても聞いてしまいました。

オブリガード、アリガトウ(笑)。そう言っていただけて本当に嬉しいですし、そのように言ってもらえる回数を増やせるようにこれからもプレーしてきたいと思います。