伝えられるところによれば、欧州サッカー連盟(UEFA)はファイナンシャル・フェアプレー制度を廃止するための提案を行う予定であるそうだ。
11年前に制定されたファイナンシャル・フェアプレー制度は、各クラブの収入と支出を管理するもので、3年を基準としての損益が赤字になることを禁止している。
しかしながらこの制度に対しての批判も多く、結果的にビッグクラブの立場を保護するものになっているとも。
そして今回『Times』が報じたところによれば、UEFAはこのファイナンシャル・フェアプレー制度を終了し、新しい管理ルールを導入することを目指しているそうだ。
それは「サラリーキャップ制度+贅沢税」という二段構えのルール。
ヨーロッパの大会に出場するクラブは、人件費を予算の70%以下に制限することが求められる。
そして、それを違反したクラブは贅沢税を支払わなければならず、超過分の同等額以上をUEFAに収める義務が出る。その収益は他のクラブへと分配されるという。
この形であれば、突如富豪が多くの投資を行うことが可能になり、下剋上の手段は増加する。(もちろん贅沢税による追加の支出は避けられない)
これはアメリカの野球やバスケットボールで使われているルールに近いものになると考えられている。
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この提案は来月スイスで行われるUEFAの会議で行われるとのこと。そこには各国の協会やリーグ、クラブの重役、選手や代理人などが参加し、サッカーの未来について話し合われるという。