――なぜフロンターレ?
日本に住みながらもそういった応援ができる、毎試合サッカーの試合を見に行けるというのはJリーグのクラブしかありません。
私は親が転勤族だったので地元というものを知りません。成人式も行きませんでしたし、一時期はタイに住んでいましたので。
新興チームで他所者にも間口が開いていて、通勤にも便利。さらに攻撃的なサッカーを指標していると考えたら、フロンターレになりました。当時からフロンターレの試合はとても面白かった。ジュニーニョや我那覇和樹選手がいたころです。
そこで2007年に武蔵小杉へ引っ越しました。そこから14年間、増える家族とともに応援を続けています。
――今でもできるだけ現地観戦をしていると聞いています。いつからスポンサーになろうと考えたのですか?
起業当初から、ほぼ全試合です。この14年間でホームだと6、7試合をのぞいてすべて行きました。そうしたなかで、いつかは好きなチームのスポンサーになってやろう、と。
もう1つ夢がありました。それは好きなチームである川崎フロンターレの映像を手掛けることです。数年前にちょっとした縁からそれを実現することができました。今はチームの映像制作の多くに携わらせていただいています。
起業して10年がたちまして良いタイミングだと思ったのですが、正式にスポンサーの手続きをしたのは今年に入ってからです。
――多くの映像を手掛けているとのことですが、これまでで思い出に残っている作品はありますか?
今シーズンの「ホームゲーム選手紹介映像」も思い入れが深いのですが、一番は2019年のYBCルヴァンカップ決勝前の煽り映像ですかね。
フロンターレのチームカラーや特性を取り入れていて、ルヴァンカップの負の歴史の自虐ネタから2017年2018年の優勝シーンを音楽のテンポに合わせていてスタジアムの勢いがどっと出た感じがして「もしかしたら勝ったかも?」と試合前に思いました(笑)。
まさに弊社のスローガンでもある想いを「象る(かたどる)」ことが出来た映像だと思っています。