昨季圧倒的強さでJ1を優勝した川崎フロンターレ。今季も開幕12試合を無敗、30得点8失点と段違いの強さを見せている。
昨年限りで現役を引退した中村憲剛によれば、川崎では練習から「止めて、蹴る」を徹底的に追及しているとのこと。
クラブ公式の映像にもそれが分かるような練習シーンがあった。
これは上手いけど…選手じゃない!
大卒1年目の橘田健人が「ムズっ!」とこぼすと、「いいよ、俺やるよ。お手本ね!お手本、見せたらいいんでしょ」と宣言したのは吉田勇樹コーチ。2年目の神谷凱士が「うまい!マジでうまい」と唸るほどのトラップをコーチが見せていたのだ。
「止めて、蹴る」が本当の意味で上達するには練習相手がうまいことも必要だが、コーチがこれだけ上手いとは…おそるべし。ちなみにこの練習は見た目以上に難しい。
31歳の吉田コーチは川崎のアカデミーからトップ昇格を果たした元DF。プロではカップ戦1試合の出場にとどまり、若くして現役を引退したが、MFもこなすユーティリティ性と足もとの上手さを持つ選手だった。
日本サッカー協会公認B級ライセンスを持っており、2017年から川崎のトップチームでコーチを務めている。
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