ジュニーニョ・ペルナンブカーノ

運命を変えた移籍:ヴァスコ・ダ・ガマ▶リヨン

パリ・サンジェルマンが2012-13シーズンからフランスリーグの支配者としての立場を確立するまでは、リヨンがその役割を果たしていた。その中で重要な存在であったのがブラジルの名MFジュニーニョ・ペルナンブカーノだった。

2001年にリヨンへと加入した彼は、当時のセットプレーの概念を大きく変えた。右足から繰り出される無回転のキックは、不規則な軌道を描きながら精密なコントロールでゴールの隅に吸い込まれていく。リヨンで決めたフリーキックは44本を数えている。

クリスティアーノ・ロナウドやアンドレア・ピルロにも影響を与えたジュニーニョは、リヨンの運命だけでなく、まさにサッカーの歴史、技術の潮流を変えた選手であった。