11月25日に60歳で死去したディエゴ・マラドーナ氏。
同氏を擁したアルゼンチン代表がワールドカップ優勝に輝いた1986年大会で指揮を執ったのが、カルロス・ビラルド監督だ。1983~1990年までアルゼンチン代表監督を務めた同氏は現在82歳。
『Marca』によれば、ビラルド氏はまだマラドーナの死を知らされていないという。
神経疾患を患っているビラルド氏は1年前に命の危険があったものの、現在容態は安定しており数週間前に退院したばかり。兄弟のホルヘさんは教え子の死という悲しいニュースを伝えることで健康状態が悪化することを懸念している。
ただ、テレビをよく見るビラルド氏がある時点でそのニュースを知ることは必至。そのため、ケーブルテレビの契約は打ち切り、いまは「Netflix」を見ることが多い状態だそう。
それでもいつかは知ることになるため、1986年の優勝メンバーのひとりであるオスカル・ルジェリらに伝えてもらうことを検討している。
ホルヘ・ビラルド
「ディエゴの死は(隠すのが?)難しい。ビラルドはテレビや試合をたくさん見るからね。
ルジェリと話した。彼は見舞いに行くために2,3人と会う予定だ。
彼(ビラルド)の反応とどうなるかを見定める」
「ディエゴの人生は様々なことがあった。
(前妻)クラウディア・ビジャファーニェの父親であるココともつながりがあった。我々が彼のための家を建てた。
私の妻はクラウディアと一緒に子供たちの服を買いに行ったこともある。実際、最近クラウディアはカルロスに会うために2,3度うちにきた。
ビラルドはホセ・ルイス・ブラウンが2019年に亡くなったことも知らない。当時の彼はクリニックで治療を受けていたからね」
ルジェリら1986年の優勝メンバーたちからマラドーナの死を伝えることが計画されているようだ。
【写真】マラドーナ、代表とクラブで忘れられない「12のユニフォーム姿」
なお、“タタ”の愛称で知られた元アルゼンチン代表DFホセ・ルイス・ブラウンは1986年の優勝メンバーのひとり。昨年に62歳で亡くなっている。