5日にレバノンの首都ベイルートで発生した巨大爆発は、現在で判明しているだけでも100人以上の死者を出し、さらに4000人以上の負傷者が出ていると伝えられている。
まるでSF映画のように衝撃波が街を破壊していく…。
レバノンのベイルートを本拠地とする名門サッカークラブ、アル・アハドの監督はスペイン人のダニエル・ヒメネス氏。彼はこの事件の際に現場から6km離れた練習場にいたとのことで、『Marca』に対してその体験を語ったという。
ダニエル・ヒメネス
「ちょうど練習が終わったところだった。突然爆発音が聞こえ、我々はよろめいた。体は揺り動かされ、耳鳴りがした。
そして突然途方も無い大きさの煙が広がり、我々を覆い尽くしていった。
爆発の後、爆弾の可能性があるという恐怖に怯えながら家に帰った。靴を片手に持って、片手でハンドルを握った。もう一度爆発があった時に、ガラスの破損から身を守るためにね。
ベイルートが破壊され、多くの遺体がガラスの破片に包まれていた。バラバラになった人々も見た。恐ろしいことだった。
とにかく最悪なのは、間違いなく帰宅するときだった。なぜなら、見なければならないものをすべて見せられてしまったからだ」
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爆発よりも怖かったのは、帰宅する際に再び危険があるのではないかという不安、そして道中で見た悲惨な光景であったという。