――プロ・アマ、様々な選手がいることの難しさはありますか?

そこが一番難しいんじゃないですかね。他の地域リーグのチームは待遇がもっとフラットだと思うので、一つの目標に向かいやすい面があります。

プレーの面で言えば今日の練習でもそうでしたけど、標準でできなければいけないことをタカさんがずっと言っていて、でもそれがなかなかできない。上に合わせすぎても難しいですし、かと言って下に合わせすぎても難しいです。

そこの差を僕でも感じているので、特にタカさんはすごいと思いますね。何回も何回も教えてあげるというか。

とはいえプロと違って置いていくわけにはいかないですし…難しいですね。

――そうしたなか、昨年は地域チャンピオンズリーグに出場しました。元Jリーガー目線であの大会の印象はどうでした?

厳しいですよね。

2勝1敗。福井ユナイテッドFCに大敗(1-6)しましたけど、2勝しても1次ラウンドで敗退してしまうのは…本当に一つも落とせないんだなと。

九州リーグだとプレッシャーがかかった試合がどうしても少ないので、いざ地域CLで「負けたら終わり」の試合を迎えた時、力を発揮できる選手が多くはありませんでした。

あと他のチームを見ると、体つきの良い選手が多かったです。やはりフィジカル的な要素が強い大会なんだと思いました。

実際に、ボールを蹴り込んで、前線には走力のあるフィジカルに恵まれた選手を置いているチームが多かったです。

――3日連続の試合ですものね。

僕はDFなので3日連続でも意外にやれるなという感じもありました。短期決戦で、アドレナリンもずっと出ていますし(笑)、身体的には大丈夫でした。

7月の天皇杯2回戦で敗れたサンフレッチェ広島戦のほうがきつかったですね。1試合だけでしたけど強度が全然違って、終わったあと体中が痛いし、ものすごく疲れました。ただ、めちゃくちゃ楽しかったです。久しぶりに。

地域CLに話を戻すと、どのチームもやっぱり必死なんです。みんな人生がかかっていますから。

僕らも当然そうですが、もしかしたら他のチームのほうがそういう気持ちが強かったのかもしれません。