日本代表FW南野拓実が加入したリヴァプール。プレミアリーグで最強のセットプレーを持つチームだが、近年はスローインも劇的に改善させた。
功労者は2018年夏に雇ったスローインの専門家であるデンマーク人トマス・グラネマーク氏だ。
その同氏が『Sky Sports』のインタビューでスローイン論を語っている。なんでもスローインコーチを始めた当初は嘲笑されたそう。
トマス・グラネマーク
「これは文化だ。フットボールは140年前に始まった。
私は44歳になるが、自分が覚えている限り、スローインについて誰も話題にしなかった。
TVで試合を見ていると、スローインからボールを失うチームがいる。そして、ほとんどのチームがそれをやっている。だが、コメンテーターは何も言わない。
その数秒後に同じ選手が足でのパスでボールを失ったら、『あぁ、ひどいパスだ』と言う。
それを2回もやれば、その選手はひどい試合をしたと言われるだろう。もし3回もやれば、もはやチームにいない(放出される)と言われるはずだ。
それがフットボールの文化だ。私からすれば、それは完全におかしい。
やや主観的ではあるが、私がコーチしているチームのスローインの質は他のどこでも見ないものだ。
ちょっとした改善だ。それほどではないので私はあまり多くを言わない。
(スローインが)本当にひどいチーム、単にひどいか普通のチームがある。
数十億ポンドのプレミアリーグのクラブでね」
彼に連絡してくるクラブはどんなものでも試そうとする必死なクラブだそう。
2年前にドイツで彼の記事が掲載された際に最初にコンタクトしてきたのは、リヴァプールとRBライプツィヒだったという。
また、彼はミッティランとアヤックスにも力を貸しているが、この4クラブはいずれも国内リーグで首位に立っている。