かつて元日本代表FW森本貴幸が所属したことで知られているイタリアのクラブ、カターニア。
15歳でこのJリーグ初ゴールを決めた森本貴幸。18歳でカターニアに加入し、デビュー戦で得点をあげている。
森本が所属していた時はセリエAを戦っていたチームであるが、2013-14シーズンに2部へと降格し、さらに八百長スキャンダルで3部のレガ・プロに落とされることに。
今季はレガ・プロのグループCで7位とそこそこの成績を出しているものの、先日から財政的な問題に直面しているという。
『La Sicilia』によれば、現在カターニアで給与の高額な選手10名に対して「資金がないため退団するように」というメールが送られているという。
また未払いの賃金を支払えないため、残りの契約を放棄しフリーエージェントにしてもよいという旨も書かれていたそう。
さらに他の選手にも「給料カットに同意するか、あるいは退団するかを選択して欲しい」という要請があったとのこと。
先月、カターニアのサポーターに暴行されたために退任した元ディレクターのピエトロ・ロ・マルコ氏は、クラブの状況について以下のように話した。
「カターニアは三年前からとてつもない債務の状況に陥っている。
今季はコストを維持することができなくなっている。チケット販売からの収入は1試合あたり5万ユーロ(およそ600万円)から7000ユーロ(およそ100万円) に減少している。
1月に選手が退団に同意しない場合、クラブが危機に陥る可能性がある」
クリスティアーノ・ルカレッリ監督が率い、元ミランのダヴィデ・ディ・モルフェッタ、元ユヴェントスのトンマーゾ・シルヴェストリらが所属しているカターニア。このままリーグを追い出されてしまうのだろうか。