先日、世界アンチ・ドーピング機関(WADA)の理事会において「4年間主要なスポーツイベントへの参加を禁止する」と裁定が下ったロシア。
長年行われてきたドーピング検査のデータ改ざんが原因であり、2020年の東京五輪、2022年のワールドカップも対象になるという。
ただ『The SUN』の報道によれば、WADAのコンプライアンスレビュー委員会議長であるジョナサン・テイラー氏は以下のように話したそう。
ジョナサン・テイラー
「もし予選を突破しても、選手がロシアを代表することはできない。
しかしメカニズムを実施した上でロシアの代表ではなく中立的な選手として参加することはできる」
2018年に行われた平昌冬季オリンピック及びパラリンピックでは、「OAR(ロシアからのオリンピック選手)」として参加した168名もの同国選手団。
国旗ではなく、五輪のロゴが書かれたユニフォーム。前代未聞の衝撃的な映像だった。
もしサッカーのワールドカップでも中立チームとして参加することになれば、大会の歴史上初めてのこととなるが…。
国際サッカー連盟(FIFA)は「サッカーに関する決定の範囲を明確にする」ため、WADAと今後会談していくことを明らかにしている。
ロシアは今後2032年のオリンピック招致活動も禁止されており、このスキャンダルはスポーツ面に大きな影響を及ぼしている。
今後同国にはこの裁定に控訴するための時間が与えられており、その場合はスポーツ仲裁裁判所(CAS)に判断が委ねられることとなる。