今、参考しているのは「あのFW」
――G大阪では当時の西野監督から「アイツは先発起用したら1試合で1点は獲る。でも、ガンバのFWはそれだけではダメだ」と言われていたようですが、実際は?
それは守備の部分やポストプレーですね。その時は自分の身体も華奢だったので、もっと体幹トレーニングをやっていれば…と今となっては思います。
――「浪速のアンリ」との異名がついていたり、フェルナンド・トーレス選手が理想と報道されていましたが、現在は?
あまり観てないですね。実は(それらの情報は)メディアが作ったところもあるので(笑)。
でも、今はリヴァプールのロベルト・フィルミーノ選手は好きですね。“周りを活かせるFW”と言うのは目指すところです。
――それは現在のマルヤスでの役割も関係しているのでは?
それはありますね。正直、今のシステム的(3-4-2-1)に裏に走ってもあまりパスが出て来ないというのがあります。
1トップだと自分が落ちてシャドーが前に出ていくので、フィルミーノのように落ちて周りを使う方がチームが上手く回りますからね。意識している部分です。
――中学時代はプルミエール徳島SCという地元クラブに所属されていたのですね。女子サッカー・INAC神戸レオネッサ所属のMF吉田凪沙選手も所属していたクラブですね。
凪沙とは仲良しなので連絡もマメにとってますし、地元出身選手は特別ですから。地元出身選手だけのグループLINEも作ってます。凪沙を取材してやってください(笑)。
――了解しました!ではJFLも残り2試合、今週末はホーム最終戦の流経大です。最後に意気込みをお願いします!
飽き性だと言われる自分ですが、サッカーは6歳で始めた頃から今で26年間続いています。それはゴールの喜びが全てです。
自分のゴールで勝てるように、そして、そのゴールの瞬間を多くの方々と共用したいと思います。応援よろしくお願いします!
平井選手にお話を伺ったのは、JFL第26節・FC大阪戦直後のピッチサイドだった。
彼にとってFC大阪の和田治雄監督はG大阪時代トップ昇格後3年目までのコーチ。試合終了後はかつての恩師と2人で座って話をする姿も見られた。平井選手はG大阪では集会がある際に幹事役を務めていたことでも有名で、今でも古巣の選手や関係者、サポーターが観戦に訪れることもよくあるという。
和田監督は、「僕にとってのショーキはいつまでも18歳のままです」、と仰っていたが、サッカーを始めた頃から今もゴールの喜びを忘れていない平井選手。その姿を長く観ていたい!
FCマルヤス岡崎は今週末の11月24日、JFLの今季ホーム最終戦で流経大ドラゴンズ龍ケ崎と対戦する。
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