――今大会のグループ分けはいかがでしょう?
個人的にはユヴェントスとマンチェスター・シティがそろそろ勝たないと…というシーズンですね。
シティはペップ・グアルディオラが監督になって4年目。監督はやはり3年4年が限界だと思いますし、ダビド・シルバも今シーズンで退団する。
シティがグループC(※シャフタール・ドネツク、ディナモ・ザグレブ、アタランタと同居)をどのような形で抜けるかには注目しています。
選手で見るか、それとも監督の戦術などで見るか。視点はいくつもあります。
クラブは代表と違って良い選手を集めて毎日トレーニングができますし、監督のスタイルを反映させやすい。“こだわり”を強く持っている監督やチームはやはり気になります。
――個人的に一つチームを挙げるとすれば?
一つであればシティですかね。グアルディオラ監督がやっていることは「正解」に近いと思っています。
あれだけの選手がいて、しかもその選手たちがシティでさらに上手くなっている。突破などをパターン化して試合中に何度も同じ形で崩させつつ、選手たちに自由も感じさせていて、本当に驚きます。
――日本人選手の所属クラブはどうですか?今大会には、長友佑都のガラタサライ、南野拓実と奥川雅也のザルツブルク、伊東純也のヘンクが出場しています。
ヘンクの試合をずっと見ていますが、伊東純也は“日本人らしくない”突破の仕方をします。
右サイドからガーっと入っていくとき、日本人選手の多くは相手に並びかけられたりするとすぐ切り返してしまいます。しかし彼の場合は、ググっと行ってコーナーキックを奪ったり、狭いスペースでも抜き切ったりする。
危ないと思ったら横パスやバックパスを選択する選手が多いなかで、伊東は強引、それでいて柔軟性もあります。ドリブルで切り込んでいったとき、リプレイで見ると彼と分かりますが、ライブだと日本人ではないように見えます。
だから彼のプレーは好きです。読まれていても抜いていく選手はたいしたもの。少し前であればフランク・リベリやアリエン・ロッベン。縦に行けるウィングプレイヤーは年々減ってきているので、UCLの舞台で頑張ってもらいたいですね。
リヴァプールやナポリが相手だとなかなか攻める時間はないかもしれませんが、だからこそ逆に個人技が武器になると思います。