現在各国で急速な普及が進んでいるビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)。日本でも2021年からの導入が計画されている。
しかし選手や監督の中にはVARに対して批判的な声を上げる者も多く、サッカー界ではまだ賛否両論のものとなっている。
先日マンチェスター・シティはトッテナムとの試合でガブリエウ・ジェズスのゴールが認められず、大きな話題を集めた。
『The SUN』によれば、マンチェスター・シティのMFイルカイ・ギュンドアンは以下のように批判したという。
イルカイ・ギュンドアン
「VARは選手だけでなくサポーターや競技を愛する人々すべてにとってのサッカーを変えている。
残念なことに、我々全員がサッカーを愛する主な理由が取り除かれてしまった。それは感情というものだ。
審判の助けになることは否定できないけど、僕はVARの大ファンではないよ。
大きな問題は、なにか事件が起こったときにVARで判定をしたにもかかわらず、結局明確なジャッジになっていないことだ。
試合後にもまだそれがゴールだったのかどうか、ペナルティキックだったのかどうか、オフサイドだったのかどうかを議論している。VARがそれを変えているようには見えないよ。
それが理に適っていないと思う理由だ。ただ試合を運営している一部の人々は、これが審判の助けになると判断した。今や変更できないことなので、受け入れなければならないものだ。
将来我々を助けてくれるものになると確信しているが、まだ多くの問題を生み出しており、それをどのように解決できるのかはわからない」
VARは審判の助けになるものであると認めつつ、それが論争を抑えることはなく、さらにサッカーを彩る人間の感情という要素を排除していると感じているようだ。