サッカーファンならば、自分でクラブを一度は運営してみたいと思うものだ。

しかしそれには時間とお金が必要となり、継続させることも難しい。ファンとの関係も複雑で、多くの富豪がそれに挑んで敗れてきた。

だが『BBC』によればその夢を実現させつつある人物がいるよう。それはイングランド10部のシャーウッド・コリアリーというクラブの会長ギャレス・ブル。

彼は2012年まで建築系の自営業者だったが、何気なく買った宝くじで4060万ポンド(およそ59.1億円)の当選金を獲得。これを使ってサッカークラブを買い、会長となったのだ。

しかし他の大富豪のように多くの投資ですぐに上を目指すのが彼の目的ではないという。

「このレベルのチームではお金を投げ捨てるように経営するところもあるが、我々は違う。現在の経営陣が老いても維持可能なクラブにすることが目的だ。

このクラブは私の趣味だ。私はこの地域の青年であり、できる限りの助けをすることで楽しみが得られる」

ギャレスは建築系の仕事をしていた経験を生かして50人を収容できるスタンドを2つ制作したほか、試合の運営でもボランティアとして活動しているそう。

また、5月にはクラブの設立10周年を祝うためにマンチェスター・ユナイテッドのレジェンドを招き、フレンドリーマッチを開催した。その収益でクラブの運営をするという新しいビジネスモデルも作っているそうだ。

故郷の小さなクラブを買い、維持可能なモデルを作って地域貢献。まさにこれこそサッカーファンの夢。これからシャーウッド・コリアリーがどんな成長を遂げるのか楽しみである。

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