2013年からアフリカで流行を続けているエボラ出血熱。サッカー界にも非常に大きな影響を及ぼし、モロッコがアフリカネーションズカップ開催権を返上するという事件もあった。
国際サッカー連盟(FIFA)は2014年にエボラ出血熱に対抗するためのキャンペーンを開始し、11名のスーパースターが参加した。
ネイマール、ジョゼップ・グアルディオラ、クリスティアーノ・ロナウド、フィリップ・ラーム、ギャレス・ベイルらが賛同し、『FIFA's '11 against Ebola' campaign』として大々的な啓発活動を行っていた。
FIFAはこのキャンペーンの一環として流行地の一つであったリベリアのサッカー協会に支援金を送っている。
ところが、それを受け取ったリベリアサッカー協会会長のムサ・ハッサン・ビリティ氏はこの資金を違法に横領していたそう。
支援金は何者かによって口座から引き落とされ、ビリティ氏やその家族と関係した企業に与えられていたことも明らかになっている。
ビリティ氏は2015年にFIFA会長選挙への立候補を表明したこともあったが、「清廉性チェック」に合格しなかったために取り消されたことがある。
『Radio France』によれば、ビリティ氏は今回FIFAの資金不正流用によって10年間のサッカー活動禁止処分、45万5000ユーロ(およそ5500万円)の罰金処分が言い渡されたとのことだ。