フランチェスコ・トッティ

2003年夏、なぜレアル・マドリーが獲得した選手はデイヴィッド・ベッカム一人だけだったのか。それは、フランチェスコ・トッティの獲得に失敗していたからだ。

ローマでそのキャリアをすべて費やした「王子」であるが、もしこのタイミングでレアル・マドリーに移籍していたら、物事は大きく異なっていたかもしれない。

「何年も前のことだが、私はとてもレアル・マドリーに近づいていた。ローマからマドリッドに行くことを考えていた。本当に移籍直前だった」とトッティ本人も認めている。

1年後、前線の強化が必要になったレアル・マドリーはマイケル・オーウェンを獲得した。彼の状況がどうだったかを考えれば、トッティはローマに残って良かっただろう。