三鬼 海

DF三鬼海のチャンスメイクも忘れてはならない。

山形の2ボランチは無尽蔵の運動量をほこるMF中村駿、適切なポジショニングに定評のあるMF本田拓也のコンビが、攻守に大きな役割を果たしている。

この2人のゲームメイクを補助するどころか、最高の形で演出するキープレーヤーが右WBの三鬼だ。鹿島のDF内田篤人がドイツ1部シャルケ時代に見せたサイドからゲームメイクするように、彼も正確なビルドアップでサイドからチャンスを創造する。

今季はラストパス35本と2位中村駿の18本の約2倍の本数をたたき出している。Jリーグ公式サイトによると1試合平均のチャンスクリエイト数はDFながら7位。クロスや正確なプレースキックにも定評があり、1試合平均クロス数は6.2本でリーグ中3位と傑出している。

ピッチ外では山形イレブンの素の表情を時折SNS上に写真をアップするなど、裏方でも活躍(SNS大好きの某広報からもうれしい悲鳴が)。ファンサも素晴らしく、礼儀正しくて物腰も柔らかい。彼も栗山と同じくナイスガイだ。結婚おめでとう(筆者談)。