イスマイール・マタル(UAE/2003年大会)

坂田大輔が4ゴールで得点王に輝いたUAEでの2003年大会。MVPを獲得したのはホスト国のエースであったイスマイール・マタルだった。

その高いスキルとサッカーセンスは、欧州のスカウトをも唸らせるほどで、チームを驚きのベスト8に導いた。その際にはチェルシーやインテル、そしてJリーグのクラブからもオファーがあったという。

しかしUAE国内リーグのアル・ワフダで宝石のように扱われていた彼が国外に移籍することはなかった。2009年にカタールへ挑戦したときも、もはやUAEのサッカーに染まりすぎていて「彼は名前ほどの能力がある選手ではない」と批判されるほどに…。

UAE国内では絶対的なスターであり続けたとはいえ、彼が2003年大会で見せたインパクトを考えればあまりにも残念なキャリアになってしまったといえよう。