プレミアリーグ連覇という偉業を成し遂げたマンチェスター・シティ。だが、悲願のUEFAチャンピオンズリーグ制覇にはまたしても届かなかった。
そうした中、『New York Times』が驚きのニュースを報じている。
「UEFAの調査局はシティをCLから除外することを求める見込み」と伝えたのだ。
シティがファイナンシャル・フェアプレー制度(FFP)に違反したという疑いについて、FA、UEFA、CL当局は調査を行ってきた。当局側は、最低でも1シーズンの欧州大会からの除外を求める見通しだという。
ただ、もしその処分が科されたとしても、来季、もしくは2020-2021シーズンに除外となるかは不透明。というのも、来季のCL予選は6月にも始まるからだ。また、シティ側がCAS(スポーツ仲裁裁判所)に上訴する権利を有するため、UEFAとしては処分を確定するために時間との戦いになる。
同紙では「もしUEFAが告発と処分執行をできなければ、2011年に導入されたFFPは無意味なものになる危険性がある」とも。
なお、同様のFFP問題を抱えていたPSGはCASへの上訴によってUEFAの調査打ち切りが決まった。
ただ、PSGの場合はUEFAとの関係がねじれている。PSGのナースル・アル・ハライフィ会長は、巨大メディアグループ『beIN Sports』も所有しており、同社はUEFAにとって放映権面における最大の顧客でもあるのだ。また、同会長は今年2月にUEFA執行委員にも就任している。
今回、シティにCL出場停止処分が下れば、衝撃的なものになるはずだが…。