佳境を迎えている欧州サッカーシーンでは優勝チームが決まるリーグも出てきた。
ギリシャではPAOKが1984–85シーズン以来34年ぶりとなる優勝を遂げている。
優勝が決まったレヴァディアコス戦では驚きのシーンがあった。5-0でリードした後半アディショナルタイムにPAOKはキャプテンのヴィエイリーニャを投入したのだ。
彼はヴォルフスブルク時代には長谷部誠ともプレーしたポルトガル人選手。
33歳になった今季は26試合に出場し、スーパーゴールを決めるなどチームを牽引してきた。だが、14日に行われた前節AEL戦で前十字靱帯と半月板を損傷…。
全治数か月と通常なら到底試合に出場できる状態ではないが、その貢献ぶりを讃えて優勝が決まるピッチへと送り出されたというわけ。
ベンチで娘とキスをしてからピッチに向かった彼にはサポーターから大喝采が送られた。現地情報によれば、5つのゴールが決まった時よりも声援は大きかったとか。
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キャプテンマークを託されてピッチに立ったヴィエイリーニャはさすがにプレーには関与できなかったが、優勝決定後には涙も見せていた。
When dreams come true! #GreekChampions #TheFutureIsHere pic.twitter.com/u3EikOHa1F
— PAOK FC / ΠAOK (@PAOK_FC) 2019年4月21日
優勝後には「全ての試合、優勝に至るまでの瞬間を覚えている。サポーターが名前をコールしてくれたのは誇りだ。僕への愛を示すものだった。この優勝を家族、子供、監督、スタッフ、ドクター、チームの全員、もちろん(会長の)サヴィディス一家に捧げる」と述べていたそう。