AFCアジアカップで初の決勝進出を果たしたカタール。

準決勝までの6試合は全勝。しかも16得点無失点と強さを見せており、準々決勝では韓国に1-0、準決勝では地元UAEに4-0で下している。

カタール代表チームを率いるのは、スペイン人のフェリックス・サンチェス監督だ。

43歳の彼は、2006年にカタールへ渡りアスパイア・アカデミーの指導者に。2013年からはアンダー世代の代表チームを率い、2014年にはAFC U-19選手権でカタールを初優勝に導いた。

そして2017年7月、ウルグアイ人のホルヘ・フォサッティ監督の後を受けてA代表の監督に就任すると、それまでの教え子たちとともにファミリーのようなチームを作り上げ、今大会での大きな躍進に繋げている。

そんなフェリックス・サンチェス監督、スペイン時代はあの世界的ビッグクラブ、バルセロナで実はコーチをしていた。

1996年から10年間、ユースに当たるフベニールAを担当しており、後にトップチームへ昇格する選手たちの指導に携わっていたという。その実績もあって、2006年に何人かの指導者とともに誕生して間もないアスパイア・アカデミーに引き抜かれている。

2006年といえば、ロナウジーニョを擁するフランク・ライカールト監督のバルセロナがUEFAチャンピオンズリーグとラ・リーガの二冠を達成した年。

アンドレス・イニエスタやリオネル・メッシなど、「ラ・マシア」と呼ばれるバルサの育成機関が続々とタレントを輩出していた時期であり、こうした高い能力を持つスペイン人指導者たちがカタールサッカーの成長を支えてきたのである。

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