25日に行われたアジアカップ2019・ベスト8のUAE対オーストラリアは、0-1というスコアで終了した。
互いに数名のメンバーを変えて臨んだ両チーム。UAEはイスマイル・マタルをトップ下に起用した4-2-3-1、オーストラリアはロギッチの出場停止で2トップ気味のシステムを採用した。
試合の展開は、トップ下がいないオーストラリアがサイドから早めにクロスで仕掛け、逆にUAEが前線のスピードを生かしたカウンターを狙うものに。
ただ、オーストラリアはマクラーレンがクロスに強いタイプではなく、ヤヌも大柄だがそれほどヘディンガーではないということで、なかなかいい形に繋がらない。
中央での攻撃をカバーするためにイコノミディスを右に使ったのかもしれないが、結局パスワークでの崩しはほとんど見られない状況だった。
そして試合が動いたのは後半23分。オーストラリアDFデゲネクのバックパスをUAEのFWアリ・マブフートがカットし、そのままゴールへ決めたのだ。
思わぬ形でビハインドとなったオーストラリアは、その後メイビルやナバウトを投入して攻撃にアクセントを付けていくも、なかなか決定機を作れない。
UAEも交代枠を使い切った後でCBのファリス・ジュマが頭部負傷でプレー続行不可能になるというアクシデントがあったものの、人数が揃わない中でこのリードを守りきった。
そして試合は0-1という結果で終了。オーストラリアの致命的なミスを生かして先制点を決めたアルベルト・ザッケローニ率いるUAEが準決勝に進出した。
オーストラリアはこの2大会連続で決勝戦に進出していたが、今回はベスト8での敗退となった。