21日に行われたアジアカップ2019・ベスト16のUAE対キルギスは、延長戦の末に3-2というスコアで終了した。
試合開始から14分で先制したのは開催国UAE。コーナーキックからハリーファ・ムバラクがヘッドで合わせ、それをハミス・イスマイールが触ってゴールに決めた。厳密には足が出ていたのでオフサイドだったが、得点は認められた。
しかし25分にはキルギスが同点ゴールを奪取する。左利きのイスライロフが送ったスルーパスにムルザエフが抜け出し、GKをかわして角度のないところからシュートを流し込む。
1-1というスコアでスタートした後半も、先に点を決めたのはUAE。キルギスにかなりチャンスを作られて苦しい展開の中、アーミル・アブドゥルラフマンの浮き玉パスに抜け出したアリ・マブフートが追加点をもたらす。
しかし、UAEリードのままで終わるかと思われた試合は後半アディショナルタイムに動く。
押し込み続けていたキルギスは右サイドからのコーナーキックを奪取。ゼムリャヌキンのキックを、ニアポストに入ったルスタモフが合わせ、ゴールに決めた。
土壇場でキルギスが同点に追いつき、試合は延長戦へ。
そして決勝点が決まったのは101分だった。UAEがロングスローのこぼれ球をクロスに持ち込むと、ペナルティエリアでキルギスのファウルが取られPKに。
これを担当したのがUAEの途中出場していたFWアハマド・ハリル。豪快なシュートを叩き込み、リードを奪う。
最後にキルギスは猛攻を仕掛け、延長戦アディショナルタイムにもルスタモフが決定的なシュートを放つも…クロスバーに弾かれる。そして試合は3-2のまま終了した。
ザッケローニ率いる開催国UAEは、キルギスを相手に大苦戦しながらもなんとかベスト8に進出することに成功。しかし、受け身になるとキルギス相手にもすぐ崩されてしまう守備は、これからの戦いを考えると大きな問題になりそうだ。
なお、UAEはこのあと25日の試合でオーストラリアと対戦する予定だ。