21日、アジアカップ2019・ベスト16の日本代表対サウジアラビア代表の試合が行われた。
日本代表は武藤嘉紀を左、南野拓実を右のトップに配置した4-4-2に近いフォーメーションを選択し、カウンター攻撃を基盤としたシステムを組んだ。
中央から中央へのパスで崩すことを得意とする相手に対し、中方向へのパスを遮断するとともに、武藤をサイドバックの裏に走らせてスペースを利用する。
ボールはかなり回されることになるものの、危険な場所には必ず数を入れていく。ピンチもありながらも、吉田と冨安のセンターバックコンビを中心に弾き返す。
そして20分、柴崎岳の左コーナーキックから冨安のヘディングが決まり、日本代表は先制点を奪うことに成功した。
ビハインドとなったサウジアラビアは、後半に入ってしばらく経ってから8番のアル・シーフリを投入し、前線右サイドにフリーの選手を作り出していく。
原口や長友が後方に押し込まれてしまい、かなり守勢に回ることとなった日本。しかしそれでも守備は最後まで体を張り、サウジアラビアも大きなチャンスを逃したことで、1-0のまま試合は終了した。
敗れたロシアW杯予選からおよそ1年半、ついに日本代表はサウジアラビアにリベンジを達成した。とにかく勝利することだけに集中した、新しい代表の姿が見られた試合だったと言えるかもしれない。
ベスト8に進出した日本代表は、24日の日本時間22時からベトナムとの試合に臨む。