19番:ファハド・アル・ムワラッド(FW)
もともとストライカーであるが、圧倒的なスピードを備える反面あまり得点力がなく、ウインガーとして使われるようになっていた。しかしピッツィ監督はここに来て彼をトップに戻している。
その期待に応えるように、北朝鮮戦とレバノン戦でゴールを決めてチームの勝利に貢献している。
ただ前述したようにそれほど高さはなく、決して少ないチャンスをゴールに繋げるだけの安定感があるタイプでもない。彼のペースを崩してやれば日本に勝機は見えてくる。
14番:アブドゥラー・アティーフ(MF)
アンカーとしてサウジアラビアのパスワークを支えているMFだ。サッカー一家で育ち、兄のアハマド、アブドゥ、アリ、サクルが全員プロ選手、しかも皆似たようなプレーメーカーである。
これだけチームの重要な役割をこなしながら、カタール戦でも休ませられることはなかった。ピッツィ監督にとってどれだけ彼が信頼できる存在なのかがわかる。
後方からゲームを作るパスがサウジアラビアを支えており、前線をどう生かすかも彼次第。逆に言えば、彼の展開を遮断すれば攻撃力はかなり削がれる。
また、決して受け身になった時の守備力が高い選手ではない。日本代表にとっても鍵となる存在になるはずだ。