━━練習参加などは?

Jリーグで練習参加させてもらえたのは大分トリニータだけでしたね。四回生の終わり、9月頃になって初めて。

もっと早くから参加できる選手もいる中で、僕は本当に遅かったです。

━━当時の大分はペリクレス・シャムスカ政権が終わり、ランコ・ポポヴィッチがシーズン途中に就任しましたが、J1からJ2へ降格した頃ですね。

そうです。ただ、僕が練習参加していた頃は本当に強かったんですよね。シーズン終盤に連勝していたし、選手も家長選手や清武選手もいたりして、すごいメンバーが揃っていました。

━━懐かしい時代ですね。ボランチにもとんでもない選手がいたのでは?

エジミウソンですよね?彼は本当にやばかったです。未だにあの時の衝撃は忘れられません(笑)

紅白戦とかでマッチアップすることもあったんですが、「全部のプレーに関与しているんじゃないか」と思えるような感覚でやっていて、まさに異次元でした。

そんな環境だったので、なんとかチームに付いていくことで必死でした。練習もめっちゃしんどかったし…。

なので、入りたい気持ちは強く思っていましたが、同時に「こんなチームが自分を獲得してくれるのか」という気持ちにもなりましたね。

━━衝撃度で言うと、家長選手もすごかったのでは?

いやー、あの人も凄まじかったです(笑)同じ京都出身で、数々の都市伝説をお持ちの方でしたし、昔から一方通行では知っていたんですが(笑)

━━当時、関西でサッカーをしていた人間は誰もが知っている、“超”が付くほどの有名人だったことを私も記憶しています。

「僕も京都なんですよ」から入って、お話させてもらったりしていたんですが、僕が練習参加していた頃は怪我明けだったんです。たしか、二日目まで別メニューで調整中だったのかな。

でも、練習に合流した途端にとんでもないプレーを連発してくるんです!「この人、エグすぎる!」って心の中でつぶやいてました(笑)ボールが全然取れないんですよ(笑)

━━あのキープ力はどこから来るんでしょうね。

筋力とか体幹なんですかね。とにかく、首も太かった印象です。

そのフィジカルの強さで、地元では「家長はサッカーだけではなくラグビーもやっている」とかいう話も出てましたよ(笑)