「僕のキャリアを振り返るならば、常に他の誰かと比較されて、自分自身を証明しなければならないものだったよ。
自分は十分にやれると証明しなければならなかった。そしてある時、最初から僕を信じてくれる人が来てくれた。
彼は僕のプレーを見て、活躍の場を与えてくれたんだ。
レスターに来てからそろそろ8年になる。ここにある安定性と、僕が与えられた信頼について話したいよ。それまで所属してきた9つのクラブは、レスターに来るためにあったんだ。
僕は自分を信じてくれる人を探していた。そして、ヴィチャイと彼の家族はそれをしてくれた。
お金、名声、そして運だけの世界に囚われるのは簡単だ。しかし彼はそれを全て兼ね備えながら、そこに囚われない人物だった。人々を助けることばかり考えていた。
彼はそういう男だったとだけ話したいんだ。そもそも、彼はサッカークラブを買う必要もなかった。ここは決していい投資先ではないよ。
金を稼ぐために来たわけではなかった。ただ与えることを考えていた。クラブに情熱を注ぎ、街に寄付をした。
君がどこかのクラブのファンならば、彼こそが求めるべきオーナーの典型だ。いてほしいと夢見るオーナーの鏡なんだ」
シュマイケルが語る、事故死した会長の凄い人格…「金に囚われない男だ」
Text by 石井彰(編集部)
カズに憧れて全身赤のスーツを買ったことで校内一の人気者になったが、中身が伴わず一発屋で終わったというエピソードを持つ島根県出身のエディター。その影響か赤いチームを好み、ヴァランシエンヌ、レイションエス、ノッティンガム・フォレストなどを応援している。
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