『Gazzetta dello Sport』は20日、「ACミランはしばらく緊縮財政を余儀なくされるかもしれない」と報じた。
今夏ヨーロッパリーグへの出場停止を言い渡されていたものの、その後裁判によって処分の撤回を勝ち取ったミラン。
元オーナーのリー・ヨンホン氏が債務返済を滞らせたことで追放され、エリオット・マネージメントが経営を引き継ぎ、より安定した資本力を手にしたためだ。
しかし、先日報告されたミランの経営状況では、依然として厳しい財政を余儀なくされていることが判明した。
2017-18シーズンの損失額は1億2600万ユーロで、さらに今後の事業計画でも「年21.7%の成長率」という目標が設定されていたという。ユヴェントスでも年12%であったことから、これはかなり難しいものだった。
その中心的な役割を果たすのは中国でのビジネスであったが、その2017-18シーズンの利益は見込みの9000万ユーロ(およそ115.8億円)に全く届かず、60万6000ユーロ(およそ7800万円)にとどまっていた。
現在欧州サッカー連盟(UEFA)はミランに対する監視を強めており、今後の詳しい事業計画の提出を求めるかもしれないという。
もしそれが認められなかった場合、罰金や登録選手数の制限、あるいは補強や人件費増加の禁止に至る可能性もあるとのことだ。