J1第18節が行われ、V・ファーレン長崎がFC東京に完封勝利をあげた。“下剋上”とまで言われた勝利の立役者が新加入のヨルディ・バイスである。

ピッチ上で大きな声で味方に檄を飛ばし、早くも“闘将”という声が名高いバイスだがどのような選手なのだろうか。解説していこうと思う。

7歳からフェイエノールトに所属

バイスは7歳でフェイエノールトに加入し2007年まで同アカデミーで過ごした。トップチームに昇格したバイスは、背番号23をもらったが出番はなかった。

当時のフェイエノールトはロイ・マカーイ、ジョヴァンニ・ファン・ブロンクホルスト、ダニー・ランツァートらベテランのオランダ代表経験者組が揃い、若手にもジョージニオ・ワイナルダム、ジョナサン・デ・ガズマンらがいた。

J関係者でいうと湘南のアンドレ・バイーアもこの時期はまだフェイエノールトに在籍していた。だから、バイスはバイスでも同じフェイエノールトに在籍していたダニー・バイスの方が有名でヨルディ・バイスは全く無名の存在であったし選手層は厚くユース上がりの選手がいきなり出番を得るのは難しい状況だったのだ。