事業の色としては、現地で観戦するサポーターに向けた「オンラインとオフラインの融合施策」であり、言うならば「フィジタルマーケティング」の要素を強く感じました。「サポーターの消費者行動」などパーソナルデータの収集目的もあるのではないかと推測できますが、データを活用するアイデアなどもお持ちなのでしょうか?

「スタジアム内で使える通貨の発行を考えている。飲食やグッズの決済を簡略化していくことが目的。将来的にはスタジアムから街全体に拡大し、普段のショッピングなどでも使えるようにしていきたい。そうすると街の飲食店などとも連携しながら、そのユーザーにあったキャンペーンをうつなども考えられる」(DMM社)
「スタジアム内のWi-Fi経由限定でのライブストリーミング映像、デジタルコンテンツ、ロッカールーム中継やインタビューコンテンツなどの製作も予定している」(Candee社)
「デジタルファンエンゲージメントを今後は強化していきます、スタジアムは多くのファンが集まる場所なので、そこで集まる情報を多方面でも活用したいと思います」(トランスコスモス社)


現地のサポーター向け施策は重要ですが、やはり、日本国内の潜在顧客に向けたサービス展開も気になります。シント=トライデンのファンを日本で増やすような取り組みなどは考えていらっしゃいますか?

「まずは現地でのサポーターを増やすのが第一だと考えているので、現地が最優先です。ただ冨安選手が現在在籍していること、今後も日本人選手が増えていくかもしれないので、そこをきっかけに興味を持ってもらえればと考えている。ビジネス面では海外に進出したい日本企業の足掛かりとなるような手助けが出来ればと思っている」(DMM社)

つい先日、昨季はドイツ二部のインゴルシュタットに所属していた関根貴大の加入(1シーズンのレンタル移籍)も発表されたシント=トロイデン。

日本での試合放送も予定されており、今後は関心度が高まっていくことになりそうだが、このクラブの真の魅力は「試合外」のところに存在すると言っても過言ではないだろう。

世界中のサッカークラブが「シント=トロイデンをお手本にした」と口を揃える時代が来れば、その時サッカー界は新たな世界に足を踏み入れているはずだ。

【厳選Qoly】戦術完成度はNo.1!スキッベ体制3年目、充実のサンフレッチェ広島が「相手の予測を上回る」理由。

日本人がケチャドバ!海外日本人選手の最新ゴールはこちら