彼は今夏求められた3200万ユーロの増資を行えなかったことから経営権を剥奪され、債権者であるエリオット・マネージメントがクラブを引き継いだのだ。
ファイナンシャル・フェアプレー制度違反により、ヨーロッパリーグの出場権も剥奪されているミラン。その混乱を象徴するような出来事になった。
そして今回『Panorama』が伝えたところによれば、UEFAの財務管理機関のレポートで、ミランがヨーロッパリーグから追放された理由が明らかになったという。
そこには2つの理由があるとのこと。
まずはミランの違反が非常に大きかったことだ。2014年6月からの3年半で、基準を超えた赤字が1億2000万ユーロ(およそ156.7億円)とあまりに莫大だったという。
もう一つはリー・ヨンホン氏の提出する経営計画に信頼性がないと見られていたことだ。
中国人実業家である彼は、母国での商業的利益を強調していたものの、最初の事業計画での収入見積もりが著しく減少していた。
さらに2019-2020年に向けては中国企業との契約はなく、現在は実質的にゼロに等しいものになっていたという。
これらの状況がUEFAに不信感を持たせたことで、最終的にミランはヨーロッパリーグから追放される結末になったようだ。