MOM

7.5 アンテ・レヴィッチ(クロアチア)

運命のPK戦で3本のキックをストップして英雄となった(なお、PK戦で3本止めたのは2006年大会のルイ・パトリシオと並んで史上最多の記録)スバシッチ。そして、延長後半でモドリッチのPKをキャッチし、さらにPK戦でも2度のセーブを披露したシュマイケルと、最終局面で両GKの活躍が目立った一戦であった。

しかし、試合を通じてのパフォーマンスを評価し、ここではマンオブザマッチにはあえてレビッチを選出したいと思う。

試合開始当初はサイドでプレーし、持ち前のパワーとスピードでデンマーク守備陣にダメージを与え、守備では献身的なチェイスで何度もボール奪取に成功。さらに、ポジションをワントップに移してからは脅威の存在へグレードアップし、軒並みが足が止まる苦しい時間帯でも決して走力が落ちない無尽蔵のスタミナでパスを呼び込む動き出しを何度も敢行。

上述のモドリッチのPKを呼び込んだのも、何を隠そう彼の飛び出しからであった。

ゴールこそなかったが、あのままPKを自ら蹴って決めていれば、全く異論が起きないマンオブザマッチとなっていただろう。それほどまでにこの試合における彼の影響力は特筆すべきものであった。

※出場時間が短かった選手は採点対象から除外
※10点満点の0.5点刻みでの採点
※MOM=マン・オブ・ザ・マッチ(最も印象的だった選手)
※採点者:カレン

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