『Expresso』は11日、「さらにスポルティング・リスボンの選手2名が契約解除を要求している」と報じた。
スポルティング・リスボンはすでにポルトガル代表GKルイ・パトリシオ、MFダニエル・ポデンスがクラブを離れることを決め、クラブに契約解除を一方的に通告している。
さらに先日はポルトガル代表MFウィリアン・カルヴァーリョがそれに続く動きを見せていることが判明。ジョルジュ・ジェズス監督もすでにチームを離れることを決めたという。
そして今回、ポルトガル代表FWジェウソン・マルティンス、同代表MFブルーノ・フェルナンデス、さらに今季34ゴールを決めたオランダ代表FWバス・ドストも契約解除の要求をクラブに送ったとのことだ。
報道によれば今後MFロドリゴ・バタグリア、FWマルコス・アクーニャ、DFジェレミ・マテューも退団を通告する予定だとのことで、契約を残した主力の多くがチームを離れることになりそうだ。
今季リーグ3位に終わったスポルティング・リスボンは、終盤に大きな事件を経験した。
成績に抗議するサポーターが練習場を訪れ、選手たちを襲撃するという衝撃の事件があった。さらにそれを受けたブルーノ・デ・カルヴァーリョ会長の対応に、選手たちから不満が相次いでいる状況だ。
ルイ・パトリシオは「会長の言動がサポーターを煽っている」と公然と批判し、すでにクラブを離れる意向を示している。
かつて田中順也がプレーしたことで知られるスポルティング・リスボンは、ポルトガルの名門クラブであるが2002年以降長く優勝から遠ざかっている。今季はFWバス・ドストがシーズン34ゴールを決める活躍を見せたものの、ポルトとベンフィカの牙城をまたも崩すことができなかった。
もしこれで主力の9名が「タダで」チームを去ってしまうことになれば、もはや強豪チームとしての体を為すこともできなくなる可能性があるが…。