フランク・ランパード
「チェルシーで成し遂げたことやチェルシーと代表で重ねたゴールのなかでも、あのシュートは最も尋ねられるシーンの一つだね。とりわけ、全世界の人々の注目が集まる世界最大の大会での出来事だしね。南アフリカ大会だけでなく、僕のW杯における全てのキャリアのなかでも受け入れられない思い出だよ。
普通こういった判定において確信は持てないものだけど、僕は間違いなくゴールだと確信していたからどう対処していいか分からないんだ。誰もがゴールだと認識していたし、ハーフタイムまでに同点にできていたはずだからドレッシングルームは怒りに満ちていたよ。
人々は「入らなくてもどうせ負けていた」って言うけどそれは違うと思う。前半を1-2で折り返すか2-2で折り返すかで、間違いなく異なったゲーム展開になっていたはずさ。あのゴールが認められていたら絶対勝てたと言うことはできないけど、確実に大きな影響を与えていただろうね」
この一件もあり、4年後のブラジル大会ではゴールラインテクノロジーが導入されている。
まもなく開幕するロシアW杯でも際どい判定に泣かされるチームが出てくるだろうか。ゴールライン際の攻防に注目が集まることだろう。