『La Repubblica』は27日、「ミランの取締役会は、リー・ヨンホン氏ら中国人オーナーグループを追い出そうとしている」と報じた。
現在かなり厳しい経営状態に陥っているミラン。昨年4月に中国人オーナーのリー・ヨンホン氏が就任して以来、多くの投資を行ってきた。
ベルルスコーニ時代の負債も含めて多額の資金を使ってきたが、それらの多くはエリオット・マネージメントからの借金で賄われた。
アメリカのハゲタカファンドであるエリオットは、その債務にかなり大きな利子を設定しているほか、今年10月までに返済をしなければ「クラブの保有権を譲渡せよ」という条件を付けている。
ミランはその期限を伸ばすために借金の借り換えを進めていたが、今の所それに失敗していることが明らかになっている。
そのため、UEFAとの間で行っていたファイナンシャル・フェアプレーの和解契約に向けた交渉も決裂してしまった。
このままで行けば、罰金や予算制限だけではなく、ヨーロッパリーグへの出場権が剥奪される可能性もある。