『Milano Finanza』は23日、「アメリカのコンソーシアム(共同事業体)が、ミランの買収に関心を抱いている」と報じた。

昨年4月に中国人実業家のリー・ヨンホン氏が新オーナーとなったミラン。その際にはアメリカのヘッジファンドであるエリオット・マネージメントから多額の借金をしている。

エリオットからは1億8000万ユーロ(およそ235.1億円)を借りており、クラブ自体の負債も1億2800万ユーロ(およそ167.2億円)。

これらは2018年10月までに返済しなければならないもので、クラブはその借り換えを進めているといわれる。しかし今のところその交渉は失敗している。

その結果先日欧州サッカー連盟(UEFA)からファイナンシャル・フェアプレー制度に関する和解契約を拒否されている。これによってミランは制度違反による制裁を受ける可能性が高くなっており、ヨーロッパリーグ出場権の剥奪も噂される。

もしリー・ヨンホン氏が債務を期限までに返済できなかった場合、クラブの所有権はエリオット・マネージメントに移る。

そして、エリオット・マネージメントはミランを更に4~5億ユーロ(およそ522.5~653.2億円)で他の者に売却することになるといわれている。

その場合、クラブの経営を引き継ぐ可能性があるのが、アメリカのコンソーシアムであるとのこと。

ゴールドマン・サックスに支援されているこのグループは、NFLのマイアミ・ドルフィンズを所有している富豪スティーヴン・ロス氏だそうだ。

スティーヴン・ロス氏はアメリカの不動産王で、資産はおよそ120億ドル(およそ1兆3300億円)ほどだといわれている。

彼は以前にもミランの買収に関心を持っていると噂されたことがあり、少なくともエリオット・マネージメントと何らかの関係はありそうだ。

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