『L'Equipe』は9日、「イタリア・セリエAの2018~2021年の放映権契約が無効とされた」と報じた。

今年2月、セリエAの国内放映権をスペインのメディア企業『Mediapro』が獲得した。

その契約額は10億5000万ユーロ(およそ1361.1億円)ほどで、これまで放送してきた『Sky』や『Mediaset』の入札を大きく上回る額になった。

ところが、その後『Sky』がこの取引に異議を申し立てた。

『Mediapro』は自社で放送を行っている事業者ではないこと、そして独占禁止法の原則に反している入札だという訴えを起こしたのだ。

そして今回ミラノ裁判所がこの訴えを認め、『Mediapro』の入札を一時取り消しとするよう命じたのである。

その理由はやはり独占禁止法を尊重していないという理由からだという。

『Mediapro』が独占的な地位に収まることで、他の通信事業者の自由を妨げ、ユーザーにより大きな負担を強いるという判決であった。

なお、この決定に『Mediapro』は今後15日間異議を申し立てることができる。

ただその場合審理はより長引くことになり、放映権契約が決まらないまま来季のセリエA開幕が近づいていく。

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