「Jリーグでプレーしたバスク人」

フリオ・サリナス

アイトール・ベギリスタイン

日本が近代化に舵を切った明治維新から今年で150年だが、西洋の文明がもたらされたのは16世紀のこと。イエズス会の宣教師フランシスコ・ザビエルやイグナチオ・デ・ロヨラなどは、日本人なら誰しもが義務教育で覚える名前であろう。

ただ彼らがバスク人だったことはあまり知られていないかもしれない。それと同様、Jリーグでプレーした数えるほどのスペイン人の中で有名どころは実はバスク人だったりする。

1997-98年にマリノスを率いたハビエル・アスカルゴルタは自身がバスク人だったこともあり、スペイン代表の経験を持つフリオ・サリナス、ヨン・アンドニ・ゴイコエチェアという2人のバスク人をチームに呼んだ。

また、ヨハン・クライフが率いたドリームチーム(バルセロナ)の一員で、1997-99年に浦和レッズでプレーしたチキことベギリスタインもバスク人だった。彼は現在マンチェスター・シティのディレクターを務めており、ラポルト獲得にも関わっている。

ちなみにセレッソ大阪でプレーした元ウルグアイ代表のディエゴ・フォルランは母方の祖母がバスク人で、ビルバオへの加入を噂されたこともある。

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