「黒いバスク人」

ホナス・ラマーリョ

イニャキ・ウィリアムズ

「実は~」という枠に入れるのも失礼な話だが、彼らは有色人種でありながら純血主義のビルバオでプレーする(した)選手である。

ビルバオに加入する条件をおさらいしよう。

1. 両親、もしくは直系の先祖がバスク人であること
2. 本人がバスク地方の出身者であること
3. 本人が幼少期にバスク地方へ移住し、ユース以下の年代にバスクのクラブでプレーしていること

ラマーリョは父親がアンゴラ人、母親がバスク人でバスク地方に生まれた。つまり1、2番に該当していたことでビルバオへの加入が認められ、クラブ初の褐色の選手となった。

一方、イニャキはガーナとリベリアの混血であるが3番の条件を満たしており、クラブ初の純粋な黒人選手となった。彼は以前、「ルーツを忘れたことはないけど僕はここに生まれ、ここで20年育ったんだ。自分はバスク人だと思う」と語っている。

【次ページ】Jリーグでプレーしたバスク人