「でも、実際にはピッチで選手たちと一対一で話す時にはまたちょっと違っていたんです。ですから私が何か言いたいなと思った時には、ちゃんと面と向かって言うようにしているんです。

選手によっては、『え、こんなにストレートな物言い?』というのに慣れていなかったのかもしれません。

でも私にしてみれば、この選手たち、このチームに対する思い入れは強かったんです。

皆さんもご存知の通りに、23人を呼んでチームを編成していてもその23人全員が試合に出られるわけではない。ですから試合に出る選手、出ない選手がいる。それは日本だけではありません。どこも同じです。

それで嬉しかったり嬉しくなかったりするわけですが、まさに歴史的な勝利でオーストラリアに勝ってワールドカップへの予選通過をしたあの試合の後ですら、2人の選手がガッカリしていた。

それは試合に出なかったからということで。でも、その前は何年も試合に出ていたわけです。でも、それでガッカリしていることが私は悲しく思いました。

私たちはものすごく練習したんです。例えば私は個人的にも2ヶ月で1日も休み取らずにずっと働いてきました。

もちろん休みを取ろうと思えばいつでも取れる立場にはあるんですけど、私が日本に来たのはこのチームを育てる立場だったので。

ですからこうやって日本に来て、人々が私に頼んだのはワールドカップへの予選を通過するということであって。だから『それが終わったらいろいろやりましょう』という話をしたんです」

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