1. 絶体絶命のクルピ監督。C大阪は“恩師“に引導を渡すか
今季のG大阪はどこかおかしい。
レヴィー・クルピが新監督に就任し、若手選手を積極的に起用するなど注目を集めるも、J1ではここまで1勝1分6敗という成績でまさかの最下位。
15失点は全18チームの中で最多であるが、セットプレーから4失点、クロスボールから5失点と守備の部分で大きな問題点を抱えているのは明らかだ。
これ以上負けが続くようであればJ2降格も現実味を帯びてくる。この試合の結果如何で、クルピ監督の解任という事態も十分に考えられるだろう。
一方のC大阪はここまでのJ1で4勝3分1敗で3位につけている。ACLの移動もありタフなスケジュールを強いられているが、ユン・ジョンファン監督が得意とするターンオーバーを敷きながら、あらゆる選手に出場の機会が与えられている。
それゆえに、このタイミングでクルピ監督がかつて率いたC大阪とのダービーを迎えるというのはなんとも不思議な巡り合わせである。
C大阪にとってクルピ監督はいわば恩師のような存在であり、現在にまで続くチームの土台を作った指揮官だ。サポーターとの関係は未だに相思相愛だが、まさかこうした状況で好調の古巣が立ちはだかることになるとは本人も思っていなかっただろう。
クルピ監督自身もダービーの意味合いを理解しており、18日(水)に行われたルヴァンカップの浦和レッズ戦では、今季初めて本格的なターンオーバーを採用。これは週末の大一番を控えてのものであると明言している。
崖っぷちに立つ最下位G大阪に対し、4連勝と波に乗るC大阪。チームの勢いにこれだけ差がある状態で迎えるダービーは非常に稀である。