『Inside』は14日、「来週行われるUEFAの定例会議において、ジャージーサッカー協会が加盟を狙っている」と報じた。
ジャージーはイギリスとフランスの間に浮かぶジャージー島、マンキエ諸島、エクレウ諸島などで構成されている。
イギリスの属領となっているが、独自の議会と政府を持っており、高度な自治権を保有している地域だ。人口はおよそ10万人。
金融業が盛んであり、近年ではマネーロンダリングや資産隠しに使われるタックス・ヘイブンの一つとしても有名になった。
ジャージーは2015年に加盟申請書をUEFAに提出したものの、その際には拒否されていた。
スポーツ仲裁裁判所(CAS)にも訴えを起こしたものの、原則的には独立国家でなければならないという規定があるとして却下されている。
ジャージー側はOECD(経済協力開発機構)の自治管区として認識されていると主張しており、今回もUEFA加盟を目指してロビー活動を行ってきたという。
UEFAはこの数年ジブラルタルやコソボなどの地域に加盟を認めてきたという歴史があり、ジャージーにも今回チャンスがあると考えられているようだ。
なお、ジャージーサッカー協会の歴史は極めて長く、創立されたのは1905年。
代表チームはFIFA、UEFA主催の大会には出場しないが、未加盟国が集まるアイランド・ゲームスでは3度の優勝を成し遂げている。