4年に一度のワールドカップイヤーを迎えた。6月に開幕する本大会はもちろんのこと、“そこに向けた動き”も注目の的だ。
チームでさらなる飛躍を目指す選手、あるいはこの冬に環境を変えた選手。すべてがフラットな状態で評価される「ロシア行き」の静かな戦いが日々繰り広げられている。
ドイツの地でこの戦いに身を投じている選手の一人が、マインツ05に所属する武藤嘉紀。
昨年10月、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督率いる日本代表でもプレーした25歳のFWに話を聞いた。
――今シーズンここまでを振り返ってどうですか?
正直、納得いっていません。入りは良かったんですが、そこからチーム、そして個人としても少し停滞してしまいました。守備に攻撃にとやることがたくさんあり、そのなかで得点に対する集中力が少し欠けていたかなと感じます。チームとして思ったようにできておらず、雰囲気もあまり良くなかったです。
――ブンデスリーガでプレーして3シーズン目になります。自身のプレーで特に変わってきた部分を教えてください。
自分がどういう選手か知られてきたことで、最初の頃ほど思うようにプレーできなくなってきました。ただ、対策されたときにどうやって活躍するかがやはり重要です。今までは感覚的にプレーすることが多かったですが、最近はピッチ上でより考えるようになりました。