久しぶりのACL

まず私が楽しみにしているのはアジアナンバーワンを決めるACL。

セレッソがその舞台で一体どんな戦いを見せてくれるのかという点です。

天皇杯を優勝したことでグループステージから参戦することになり、Jリーグ開幕より一足早く2月14日に初戦を迎えます。

さて、セレッソサポーターの方がACLと聞いて思い出すのは、今から4年前の2014シーズンのことではないでしょうか。

リーグ戦だけではなくアジアとも戦うクラブを私も観ていましたが、「日程的に過酷だな…」というのが当時の正直な感想でした。

試合数が増えるだけではなく、ACLの場合は当然アウェイゲームも海外。海外遠征を挟みながらのシーズンは負担も大きいはずでしょう。

実際、天皇杯決勝の終了後、選手たちにインタビューをした際に今シーズン(2018シーズン)の話を伺ってみると、ほとんどの選手が「大変だと思うけれども…」という言葉を口にしていました。

日程的にハードになることは避けられないため、そのような感想を持つのは当然でしょう。

ですが、不安を口にした後に続いたのは「楽しみ」という言葉やキラキラした表情であり、私にはそのポジティブな印象のほうが強く、また選手たちを頼もしく感じたことを今でも覚えています。

自信を持ってアジアに挑む

快進撃をみせた2017年でしたが、振り返ってみると、決して楽なシーズンではありませんでした。

日本代表と合わせて過密スケジュールで戦った選手、ケガに何度も悩まされた選手、出場機会になかなか恵まれなかった選手、自分が理想とするプレーと求められる役割の間で苦心した選手…セレッソにいる一人一人が、様々な状況の中で気持ちを強く持っていました。

そして、結果が実った理由も、その選手たちがチームのために戦い続けたからであり、その良い流れが、ACLを戦う自信にも繋がっているのではないかと私は考えています。

さらに、昨シーズンは、選手たちから「自分たちもACLを戦いたい」という声が何度も聞かれました。

「アジア相手に僕たちセレッソがどれくらい戦えるのか、やってみたい」

昨シーズンのACLでの浦和レッズの戦いぶりを観た後、清武弘嗣選手が話してくれたのも強い渇望でした。

だからこそ、「きっと、ACLの舞台で、2014年とはまた違った戦いを見せてくれる」と私は信じています。