アフリカ予選を勝ち抜き、20年ぶりにワールドカップ出場を決めたモロッコ代表。
最新のFIFAランキングは40位と出場32ヵ国の中では低い方だが、弱冠19歳ながらレアル・マドリーで出場機会を掴むDFアシュラフ・ハーキミなど楽しみな選手も多い。
そんなモロッコに関する興味深いデータをFIFA公式が伝えていた。
それによれば、今回のワールドカップ予選に出場したモロッコ代表選手のうち61.5%がモロッコ国外で生まれていたという。
モロッコは北アフリカ北西部に位置し、イベリア半島とはジブラルタル海峡を挟んですぐだ。
そうした地理関係も手伝ってかモロッコ系の選手はヨーロッパにも多く、オランダやベルギー、フランスがその筆頭である。
中心選手を見てみるとメフディ・ ベナティアやユネス・ベランダがフランス生まれ、ノルディン・アムラバトはオランダ生まれ。
アムラバトはオランダの世代別代表を経験しており、他にも“鞍替え"をしてモロッコ代表を選択した選手がいる。
それにしても61.5%というのは2位セネガルの2倍近い数字であり、かなり異質である…。
大陸別に見るとやはり多いのは植民地の歴史が長かったアフリカで、28.7%が海外で生まれているという。
なお、日本代表における海外生まれが占める割合は2.6%。ニューヨーク生まれの酒井高徳がこれに該当する。